金曜日の幽霊

 
 
 
 

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はじめに

ようこそ!

とりあえずまずはご案内申し上げます。
こちら「がぁらないとシネマ」のHN、「デシフェル」の日記兼メモです。
ピンと来ない方は…お手数をお掛けしてすみません。そっとブラウザバックお願いします。
 
 
 
 

忘れ物の木

私が精霊を忘れたのか、私が精霊に忘れられたのか。
声も聞こえず姿も見えずでは判断がつかず、しかしそこに風は吹き炎は燃え水は流れているので彼らがどこかに行ってしまった訳でもなく。
…言葉として説明するのはとても難しいが、結局精霊の加護を未だ取り戻せていない私には、とても世界が頼りなく、おぼろげで、不安定に感じる。

思わず零した泣き言を聞いた通りすがりがカルロさんである意味良かったと思う。
彼にはすでにみっともないところを見られていますからね。

愚痴には酒だと酒瓶ごと酒を勧められ、それもそうだと勢いに任せていっきした後、同じく飲みながらのカルロさんと夜が明けるまで議論をしました。
論題は「忘れられたものに価値があるかどうか」
酒は人を賢者にすると言います。
時間や哲学的な方向に話は向かい、思う存分語り合った結果、朝日が昇る頃には随分晴れやかな気持ちになりましたよ。

私の襟首は、木の枝に引っかかっているわけではないということ。おかげで幸いながら早いうちに思い出せました。


忘れ物の木×1⇒ カルロ
 
 
 
 

雨の降る森

再会した瞬間から平行線だった。どちらも歩み寄る気がなかった。

互いが互いを憎みあっていて、互いが互いを殺そうとしていた。
彼女は彼女の故郷の仇討ちのために。私も私の仲間のために。
彼女を打ち倒した時、私は私が勝ったのだと思ったけれど、少なくとも憎しみの大きさや思いの強さにおいて、彼女の方が勝っていたことは間違いない。

私は彼女が死者となった時点で、憎しみよりも生き残ったことに対する安心や人を殺めた罪への恐れを抱いてしまっている。
しかし死んだアーシュラは私を永遠に憎んでいる。
左足に負った傷が塞がりそうにない。気を引き締めなければ呑まれてしまう。
誰が飲み込まれるものか。私はエルフだ。

森に傷をつけたことと同胞が殺されてしまっていたこと、それが心から悔やまれる。


森×1⇒ アーシュラ
 
 
 
 

潮風の港街

通りすがりに、堤防で話す二人組み、グウロとメイアールを見つけたのは偶然だった。
真面目な話をしているようだったので、声はかけずに通り過ぎようかとした矢先、ずいぶんと物騒な単語が聞こえてくる。
「黒エルフ」に「迷宮」

反射的に同行を申し出るも、話は私が思っていたほど単純ではなかった。
曰く、黒エルフに捕らえられているかもしれないグウロさんの友達、しかも生死不明の友を探しに行くらしい。
私はその友を知らないが、目的が手段となっただけ。そのまま同行を願うことにした。
ただし、条件として「決して死なないこと」を約束する。
今はまだ仲間も集まっておらず、準備も不足しているため出発は先になりそうだが、行く頃には連絡してくれるとのことだ。
その他お互い海への未練をなども話し、グウロさんは仕事があると帰っていった。

驚いたことに…いや、ある意味予想通りに、メイアールさんも迷宮に降りると言う。
薬の材料としてスズランの根を採りに行く…とのことだけど…。彼女も心配性ですよね。
彼女は彼女で仲間を探して「私達とは別に」降りるそうだ(と強調していた)。
それにしても、ダークエルフでさえ死んで欲しくない、という彼女の思いは…。
現実も、先行きも、難しいものです。


港街×2⇒ グウロ、メイアール
 
 
 
 

真夜中の酒場

その日は飲むと決めて、一番お気に入りの席に夕方頃から根を下ろしていた。
夕食前の閑散とした状態から賑わっていく様、真夜中に入って再び落ち着いて行く様を、時間をかけてワインを空けながら眺める。

そうやって人が満ち干きする様子が、落葉樹の一年のようだと呟いた時に、仕事帰りに酒場にやってきたアライアさんに出会う。
そういう発想がエルフらしいと言われ、その後人とエルフの違いについてやドワーフについてなどを話した。

その頃はもう真夜中の2時ごろだったので、こんな遅くまでどんな仕事をしていたのかと聞いたところ、アライアさんは解呪の仕事の帰りだったらしい。
魔術師がかけるような呪いを解くことが出来る。
それを聞いて、私はずっと私の眠りを妨げていた「悪夢の呪い」について相談した。


…私はいつの間にか、諦めるための言い訳を思い込みに変えてしまっていたようだ。
呪いを解こうか否か迷っていたのだが、理にかなった答えを返されて解く事に決めた。
今すぐでも解けると言われたのでその場で解呪してもらう事にしたのだが…

…………もう、解呪のお世話になる機会は、ないといいな……。

疲れきったらしく?倒れるように眠ったアライアさんを酒場二回の宿部屋のベットに寝かせ、その後数時間、同じ部屋に引きこもって、解呪の副作用の吐き気と戦う羽目になった。

ちなみに私が寝たのは床だ。未だにアライアさんは彼か彼女か分からない。
年齢も不詳だ。あれでさんじゅういちとはしんじられない…

【メモ】
アライアさんへ、魔法のアイテム一つを贈る事。解呪の代金として。


酒場×1⇒ アライア
 
 
 
 
プロフィール

Author:デシフェル
現在地:街
レンジャー系/冒険者
人間の服を着た街エルフ
訳あって精霊が見えていない

 
 
 
 
 
 
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